フロントフォークOHの最終回です
気を抜かずに進めてまいります
( ・`д・´)ノ
フォークスプリングの経たりをチェック
フォークオイルを充填させるのにフロントフォークASSYからスプリングカラー、スプリングシート、フォークスプリングを取り出します
ここでフォークスプリングの自由長を計測してヘタリ具合をチェックをしてみます
新品購入時のハイパープロ社製フォークスプリングの自由長は395mm
5年間使用しての結果はといえば…
なんと新品購入時と変わらずの395mm!
間違いのないよう改めて計測してみても1mmのヘタリも無い!
スゴイ!凄いぞハイパープロ!
(゚Д゚;)
純正の良く言えばスポーティー、普通にいえば突っ張っり気味の乗り味に不満があればハイパープロおすすめです!
('ω')
下の商品はハイパープロのフォークスプリングと専用フォークオイル
こちらはNC700X標準車高用でJANコードは4538792739342
下の商品はNC700XタイプLD用、JANコード:4538792739373
フォークオイルの注入
フォークオイルはハイパープロ社製SAE#15の1Lのものを使います
予め計量カップに用意した量の半分にあたる500ccを入れてスタンバイ
それをインナーパイプを伸ばした状態からゆっくりと注いでいきますが、一度に全量注がずエア抜きしながら3回位に分けて注ぐようにします
エア抜きはフロントフォークを縮めて伸ばすを10回程度繰り返すだけ、
500㏄全て注ぎ終えたら仕上げに20回縮めて伸ばすを繰り返してキッチリとエア抜き
フォークオイルの量は油面高で管理するのが正しいやり方、理由はオイルの入ってない空間がエアバネの役目を果たすから
ハイパープロのフォークスプリングとオイルを使用した場合の推奨される油面高は、縮めた状態のトップエンドから140mm(タイプLDは120mm)
フォークオイルを500cc注いだところで計測すると150mm…
僅かに足りてません
つまり1Lのフォークオイルだけでは1台分2本賄うには足りないという事
フォークオイルのみの交換時は1Lでも若干のお釣りがありましたけど、OHの時は足りないという事ですね
但しREIWAの場合、元々のセッティングを若干固めにするため油面高を100mmに設定しています、
今回もそのようにセッティングするのでストックしているホンダ純正フォークオイル(ウルトラクッション10W)をブレンドして好みの油面高にします
参考までにホンダが推奨する油面高は標準車高モデルで104mm、
これは純正フォークスプリングと純正フォークオイルを使用した時の値です
下の画像はハイパープロのフォークオイル#15
因みにホンダ純正ウルトラクッション10Wは美しい濃厚なワインレッドです
フォークキャップのOリングを新品のそれに交換し、その上からシリコングリスを薄く盛ります、
これはフォーク内の気密性を高めエアバネを有効にする為
フォークオイルを充填したフロントフォークのインナーチューブを伸ばし、フォークスプリング(上下の向きを間違えないように)、スプリングシート、スプリングカラーの順で入れていきます、
最後にフォークキャップで密閉しますが、この時点では8、9割方しか締め付ける事ができません
('ω')
フロントフォークASSYを車体に取り付け
フロントフォークASSYを車体に取り付ける前に新しいダストシールを装着します
フロントフォークを車体に取り付ける手順は、ボトムブリッジ締め付け→フォークキャップ締め付け→トップブリッジ割り締めボルト締め付けの順
フロントフォークを2本とも取り付けたら、前輪、ブレーキキャリパー、フロントフェンダー、この順番でREIWAは取付ていきました。
('ω')前輪とブレーキキャリパーは逆の順番で取り付けてもOKっす
各部締め付けトルクのサービスデータ
【フロントフォーク部分】
ボトムブリッジ割り締めボルト(39N・m)
トップブリッジ割り締めボルト(22N・m)
フォークキャップ(22N・m)
【ホイール取りつけ部分】
フロントアクスルシャフト(74N・m)
フロントアクスル割り締めボルト(22N・m)
【フロントフェンダー取り付け】
【フロントブレーキキャリパー部分】
取り付けボルト×2(30N・m)
パッドスライドピン(17N・m)
下の画像に写っているのは、フロントアクスルシャフト脱着時に使用する自作工具、というか対辺17mmの長ナットをカットしたもの、ホームセンターで購入しカットもしてもらいました、
費用は加工料金込みで100円以下
('ω')v
↓ 上の画像の自作工具(?)にトルクレンチを掛けるとこんな感じ、もちろんちゃんと使えてます
↓ 対辺17mmのヘキサゴンソケットが必要だって方はこちら
試走前のお約束
ゴールが見えてくると安心して気が緩みがちになるもの。。。だけど最後の最後まで気を抜かないように!
センタースタンドを外す前にブレーキレバーをニギニギするのはお約束です
試走の前にはブレーキレバーを握りフロントフォークを上下に揺すってオイル漏れがないか確認します
作業の中でフォークパイプに塗布したグリスやオイルなどは、そのままだと汚れを呼び込むのでウエスで軽く拭き取っておきます
作業箇所を一通り目視で点検、異常がなければ試運転して問題が無ければお疲れさまとなります!
('ω')早く風呂浴びてビールだビール
まとめ
この日の作業は昼食休憩を挟みながらの実働4時間といったところ
長丁場となりましたけど、滞りなく作業の方を終えることができました、何ごとにも言える事ですけどこの手の作業に一番大切な事は
”段取り”
たとえ小さな物だろうが必要なものは部品、工具とも取り揃え、工程も頭にしっかりと入れておくかノートに書くなどして確認しながらすすめていきます、REIWAはいつもそのようにしています
(^_-)-☆
それでは今回はこれにて失敬…
本日も最後までご覧くださりありがとうございました
('ω')ノ
※このブログを参考に作業される方は自己責任でお願いします。
('ω')/
自分へのご褒美?
愛車がリフレッシュしたら男も磨こう!
REIWAも毎日使っているダンディハウスのオールインワンジェル
少々高価な商品だけど使えばわかる!
('ω')v
工具&パーツのご紹介
↓ 今回の作業にも使用したエマーソンのトルクレンチ
校正する機会なんてないので消耗品と割り切って使っています、故に高価な物など購入した事はありせん(^^;
↓ こちらも今回の作業で使用した”KTCのGWE-3-085”といったデジラチェ、
オートバイ弄りの為だけに十数年前に購入して現在も愛用しているもの、調整幅は17N.m~85N.mといった仕様ですけど不便を感じた事など一度もございません('ω')
↓ オートバイ弄りに欠かせない工具セット、これだけ揃っていれば不足はないでしょう、収納ケースも格好良く比較的安価なので初めての工具セットにいかが?
↓ こちらは必要最低限のラチェットハンドル中心の工具セット、足りないものはその都度追加で購入するといった方向けの商品
↓ 片手でいとも簡単にプリロード調整ができる”ハイパープロ”のリアショック、
10万円以上する高価なパーツですけどタンデムする機会のある人には本気(マジ)でおすすめします、目から鱗が落ちますよ!
もちろんREIWAのNC700Xにも装着済み('ω')♪