みなさんこんにちは!
REIWAです
('ω')ノ
桜の方も葉桜が目立つようになってきましたね
それと引き換えるようにこの一週間は初夏のような日差し、それと気温
そうなってくるとオートバイの季節の到来でございます
(^^)
と、いう訳で前回に続き今回もオートバイネタを取り上げていきます
その内容はといえばマスターシリンダーのオーバーホール
それでは早速始めていくでござるよ
( ・`д・´)
作業前の注意事項…
今回の作業にはFブレーキラインのエア抜きが必要となります、
ホンダくん”こと”わが家のNC700XはABS仕様、という事は必然的にブレーキラインが長い…そんな事もあってエア抜きが十分におこなえなかった場合はABSを発動させるハイドロリックユニット内にエアが入り込んでしまうなんて事も…
そうなるとこのオートバイの場合大変なのです、なにが、って基本的にはハイドロリックユニットを降ろさないと「エアを抜くこと出来ませんからぁ~、残念...」
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
そんな訳で手間は掛かかるけど安全策をとって作業を始めていくとします
('ω')
Fブレーキキャリパー取り外し
2020.04.10
前述の通り安全策…つまり作業中にエアーをブレーキラインに絶対混入させない、といったやり方で作業をすすめていきます、
そんな訳でまず最初はFブレーキキャリパーの取り外しから、
下の画像のキャリパーボルト(12mm)2本を取り外し、キャリパーを車体後方(緑の矢印方向)に引き、取り外していきます、取り外す際はホイールとのクリアランスが絶妙なので慎重に!それからスライドピン(8mm)は事前に少し緩めておきます
キャリパーを取り外したら緩めておいたスライドピンを完全に抜いてブレーキパッドとパットスプリングを取り外しておきます、
その後はブレーキレバーを操作して下の画像のようにピストンを出します、出し過ぎると収拾が付かない事態に陥るので注意!
因みに真ん中のピストンはブレーキペダルに反応するコンバインドブレーキ用なのでこのまま何もしなくてOK!
('ω')
折角キャリパーを取り外したので中性洗剤と古い歯ブラシ、それとピストンプライヤーを用いて隠れた汚れまでドブ付けにて洗浄します
洗浄が終わったらエアーダスターで水滴を飛ばし乾燥させます
洗浄後はこんなにキレイに
(^_-)
この後キャリパーはボルトの穴にワイヤーなどを通しい適当なところから吊るしておきます、これはブレーキホースに負担を掛けさせないため
ブレーキレバーを取り外してブーツ内の状態を確認
マイナスドライバーと10mmのレンチを使ってブレーキレバーを取り外します
ブレーキレバーを取り外すとマスターシリンダーピストンの頭が見えるので、それを覆ってるブーツをプライヤーで摘まむなりして引っこ抜きます
(下の写真の中央に写っているのが取り外したブーツ、その左に写ってるのがマスターシリンダーピストンの先端部分)
覗いてみるとご覧のように錆も無く綺麗な状態なのでこのまま作業をすすめてまいります
('ω')
リザーブタンク取り外し
ブレーキフルードリザーブタンクの蓋を開けると下の画像の様にダイヤフラムが大きく変形しています、これは先程(キャリパーの)ピストンを出したせいでタンク内の液面が下がったのがその理由
ダイヤフラムを取り去るとブレーキフルード(ワコーズSP-4)はこんな感じ、まだまだ使えそうな色でございます
スポイトなどで(REIWAはヘアカラーの容器をスポイト代わりに使用)タンク内のフルードを全て吸い取り、バンジョーボルト(12mm)を取り外しに掛かります、知ってのとおりアルコールを主成分としたブレーキフルードは塗装を侵す成分が含まれるので、車体に掛かったりしないよう養生してから作業するのはお約束です
バンジョーボルトを取り外したらバンジョーホースのジョイント部分に適当なボルト(M10)とナットを嚙ませてフルードが漏れ出てこないように塞いでおきます
リザーブタンクをハンドルに固定しているボルト2本とタンク底の配線端子2つを外しリザーブタンクを取り外します
OH作業のため一時撤去したパーツ
撤去したパーツは歯ブラシを使って一つ一つ丁寧に洗浄します、洗浄後はエアダスターで水滴をスッ飛ばし最後はドライヤーの熱風で完全に乾燥させておきます
マスターシリンダーリペアキット
下の画像はホンダ純正のマスターシリンダーリペアキット
袋から出してみると、ご覧のようにカップがピストンに嵌まっています、これは本当に有難や有難や!
(^^)
因みに下の画像は10年使用したピストンとカップ
こちらは新品のピストン&カップ、
カップのエッジが全然違いますね('Д')
このあと上記のピストンをマスターシリンダーの中へと組付けいくのですが、ここでの作業にはバイク乗りの間では既にお馴染み(?)のメタルラバーを使います、読んで字の如く金属とラバーを潤滑させるケミカルでござんす
メタルラバーをたっぷりとカップに纏わりつかせてピストンをシリンダーに押し込んでいきます、
スプリングの反発があるのでピストンの頭を指で押し込みつつ安物のスナップリングプライヤーを使ってスナップリングを嵌め込んでいきます
嵌りました
('ω' ; アセアセ
使用するスナップリングプライヤーは少々お高くても下の商品のような形状の方が使いやすいので絶対おすすめ!
最後はブーツを被せます、ブーツの外周部はマイナスドライバーを使い優しく押し込んでいきます
リペアキットを使ってのマスターシリンダーオーバーホールはこれで終わり
('ω'A
ここからは元通りに戻す作業
オートバイの所に戻りオーバーホールが済んだばかりのリザーブタンクASSYを取り付けます、タンク下の配線端子もお忘れなく
ブレーキレバーの揺動部にはリチウムグリスをうっすく塗布してから取付け
バンジョーボルトの取付けには新品のワッシャーを使うのもお約束です
下の画像は新品のワッシャー
バンジョーボルトは25N・mで締め付けました
エアーを混入させない安全策?…その方法とは?
それではキャリパーのピストン外周にメタルラバーを吹きつけ指の腹でピストンをキャリパー内に押し込んでいきます
するとホース内のブレーキフルードが逆流してリザーブタンクに上がってきます、つまりこうする事によってエアーの入り込む余地を与えない!というワタクシREIWAが考え出したやり方
('ω')なのです
ブレーキキャリパー取付け
Fブレーキキャリパーは、車体から取り外した時と同じようにパッドなど取り付けた状態にしておきます、その際劣化したパーツは新品に交換します、
下の画像は新品のパットスプリング
キャリパーを組み上げる際、片押しキャリパーのスライド部分の揺動部にはシリコングリスを薄めに塗布
キャリパーを取り付ける2本のボルトも新調
取り外した時と逆の手順でキャリパーを取り付けます、リザーブタンクをフルード(新品)で満たしてからブレーキレバーを操作してピストンをブレーキディスクに触れるまで出しておきます、キャリパーを固定する2本のボルトの締め付けトルクは30N・m、スライドピンの締め付けトルクは17N・m
Fブレーキラインのフルード交換
いつも通りのスタイルでスタンバイOK!
使用するフルードは半年前のリアブレーキの際に使用して好感触を得たモチュールのDOT5.1
リザーブタンクがフルードで満たされているのを確認してからブレーキフルード交換兼エア抜き開始!
リザーブタンク内のフルードを空にしないよう注意しながらの地道な作業、150CC+α程度でFブレーキラインのフルードは入れ換わる筈なのでブレーキタッチに不満なければ適当なところを見つけフルード交換兼エア抜き終了、
ニップル内にブレーキフルードが残っているとニップルが錆びるのでキッチンペーパーでコヨリを作り吸い取っておきます
ダイヤフラムも新品に交換
ネジを閉めて蓋をします、オーバートルクは厳禁
ミラーなど取り外したものがあれば元通りに取付け、他に取付け忘れがないか、締め付け忘れなど無いか確認し、問題が無ければ試走して最終チェック、ここでも問題が無ければお疲れさまとなります
('ω'A
まとめ
マスターシリンダーのOHと題して始めましたけど、それ以外の記事のほうが多くなってしまったような…
(^^;
とはいえ2012年に購入してから一度もおこなっていなかったFマスターシリンダーのOHが無事終わりました、
始める前は、マスターシリンダー内や、ピストン、カップが目に見えて汚れていたり劣化しているかな?と思っていたけど、大して…というか殆んど汚れてはいなかったですね、
それでも作業後の1時間ほどの試走ではブレーキタッチがリニアに変化したことを確認!
(^_-)ばっちぐー
一般的にマスターシリンダーのOHは2年から4年に1回とされているようですけど、漏れがなくブレーキタッチに違和感もなければもう少し期間を延ばしてもいいのかなってのが今回作業したあとの実感です、ま、それには日頃からフルード交換などのメンテナンスやオートバイの保管状況、また走行距離なんかも影響するでしょうからケースバイケースといったのが本当のところ、なので一般論として早めの交換が推奨されるのでしょう
('ω')
さて冒頭でも述べたようにこの4月や5月なんかはオートバイに乗って出掛けるには持って来いの季節、
グッドライディング、グッドマナー、「バイク乗りって格好いい♪」そう思われるようバイク乗りの皆さんよろしくです
(^_-)-☆
それでは今回はこれにて失敬
最後までご覧くださりありがとうございました。
('ω')ノ
※このブログを参考に作業される方は自己責任でお願いします