2020.10.20
皆さんこんにちは!
REIWAです('ω')ノ
今回は2020年9月16日にフルモデルチェンジした
”新型プジョー2008GTライン”の試乗後の感想です
現在多くの国で人気を博しているのがBセグメントのコンパクトSUV
日本でもホンダ ヴェゼルを筆頭に人気のクルマが顔を揃えます
このブログでも今年5月に”日産キックスVS世界のコンパクトSUV”と題して数台のコンパクトSUVを取り上げた事がありましたけど、その中でも今年の注目株としていたのが、8月31日発売のトヨタ ヤリスクロスと今回取り上げる新型プジョー2008、
普通なら国産車と比較して価格面で不利になる外国車ですけど、いざ蓋を開けてみれば新型プジョー2008のスターティングプライスは大台を切った299万円(税込)から!
これは間違いなく日本市場を意識してのもの、国産コンパクトSUVの上級グレードと大差ない戦略的価格設定なのです
「でも外国車はねぇ…」などと仰るなかれ、グローバル社会となって久しい現在、欲しいけど外国車だから…などとショッピングリストから外すなんて勿体ないというもの
このお話しの続きに興味頂けましたら時間の許す限りお付き合いくだされ
('ω')
デザインコンシャスなSUV
新型プジョー2008GTライン
どうです?!
ジックリと見てやって下さいな(^^)
プロポーションも抜群!
今回の試乗に用意してもらったのは、1200cc3気筒ガソリンターボエンジンを搭載した
”プジョー2008GTライン”
価格の方は342万9500円(税込)
ベースグレードの”アリュール”に充実装備を加えて43万円程お高くなってます
更にこの試乗車には、
パノラミックガラスサンルーフ(14万円)
と
ヴァーティゴブルー(7万1500円の有料カラー)
がオプションで上乗せされているのでトータルでの価格は…
364万1000円(税込)(p_-)
(p_-)
今回の試乗車に非装着のカーナビはディーラーオプションにてご用意、
しかしこのカーナビ、価格が24万7775円ととても不親切な価格設定、
商談の中で10~15%程度の値引きがあったとしても今一納得できないような…
でもご安心を!現在のプジョー車には全車ディスプレイオーディオが標準装備!
既に世界では当たり前になりつつあるこのディスプレイオーディオがあれば、iPhoneなどのスマホを車両に接続してアップルカープレイ、アンドロイドオートの利用が可能に、音楽だってカーナビだって自由に使えちゃうというスンポーなのです
('ω')REIWAもそうしてるし♪
※通信料が発生する場合があります
因みに新型プジョー2008には
”e-2008”というEV(エレクトリック ビークル)も同時に発売、
聞いた話によると航続距離を含めた性能が凄いらしい!
そんな2008の電気自動車にも興味津々だけどそれはまた次の機会に…
こうやって新型プジョー2008GTラインを眺めるとデザインの方向性は多くの日本人が好む「カチッ」っとした硬質で緻密感あるもの、
同じグループPSAで同じフランス車のシトロエンとは対照的な佇まい
現在のカーデザインはフランス車が面白いですね、新型プジョー2008も例に漏れずこのカテゴリーのデザインの基準値を大きく引き上げる事になりました
(^^)
さて、この日の目的はといえばプジョー308swのオイル交換
その作業が終わる少し前に男前の店長から
「20分くらい好きに乗ってきてください!」とお声が掛かります
何故ってその様にてリクエストしていたからです♪
笑
外に出ると其処には洗車仕立てのプジョー2008GTラインが!
試乗車の用意に時間が掛かっていたのはこれが理由でした
(^^)
確かにここのプジョーディーラーは何時いってもピッカピカなクルマばかり…
新世代のプジョーの走りとは
クルマの基礎であり、そのクルマの素性を決定するプラットフォーム、
新型プジョー2008のそれは今回のフルモデルチェンジに伴いCMP(コモン・モジュラー・プラットフォーム)を新たに採用、
このシャシーは同じグループPSAのDS3クロスバックに最初に採用され既に高い評価を受けているもの、
軽量高剛性なだけでなくEVにも対応するグループPSA最新のプラットフォームなのです
エンジンについては旧プジョー2008のターボ仕様と同じパッケージ、だけど技術は絶えまなく進歩している証しとして新型では、
馬力が20㎰アップの130㎰/5500rpm
トルクは25Nmアップの230Nm/1750rpmへと大幅アップ
2400cc NAクラスと同等のトルクが発生するだけじゃなく、その発生回転数にも注目!
トランスミッションは6ATから8ATにグレードアップ、
引き続き日本の”アイシンAW”製のものになります
('ω')こりゃ安心
つまり新型プジョー2008にはプジョーの持てるリソースを惜しみなく投入してるという事
(^^)
それではワイフを助手席に座らせ試乗をはじめていくとします…
試乗はじめっ!
運転席のドアを開けるとまず目に飛び込んでくるのがシート、
GTライン”はアルカンターラを取り入れるなどした高級仕立て、
更にセンターコンソール周辺にはピアノブラック素材を積極的に使うなどしてゴージャスに演出!
インテリア全体のテーマ、造形、素材感などバランスも見事!質感に至っても1つ上の国産Cセグメント基準と同等かそれ以上!
操作系に関してはREIWAがいつも乗っているプジョー308swと同じルール、
スタートボタンをやや長押ししてエンジンを始動
プジョーでは今年から下の画像に写っているデジタルメーターのグラフィックを採用、
扱い慣れた形状のシフトレバーを後方にクリックしたらアクセルを軽く踏み込んでドライブの開始!
よく知る道路、片側1車線のこの道を百メートルも走れば足回りが”しっかり”しているのが分かります、
よく引き締まったサスペンションという事です、
プジョー308swと違い時速40km程度ではサスペンションが積極的に動こうとはしません、とはいえ乗り心地が悪いという話しではありません、60扁平のタイヤを採用した意味がなるほど理解できます
新型プジョー2008GTラインの全高は1550mm、SUVとしては天井が低い方だけどワゴン車であるプジョー308swから乗り換えると目線の位置が高く視界は良好
これはデザインの都合上そうなったんだと想像できますけど、Aピラーの角度が立ち気味、でもこれはこれで前方の視界に邪魔なもの(Aピラー)が無いのでので好みです、ただピラー自体が太く運転席側に至っては顔に近い位置まで後退してきているので右斜め前方向に大きめの死角が生まれます、助手席側については問題なし
驚かされるのは静粛性の高さでこのクラスでは飛び抜けています!
試乗前に店長が気を利かせてくれたのかサンルーフがフルオープンだって事に気付いたのはワイフの「サンルーフ開いてて気持ちいいね♪」の一言
サンルーフがオープンでこの静けさ…
今度はサンルーフをクローズにしてみると其処は外部と隔てられた上質なプライベート空間、
マイカーであるプジョー308swよりこちらの方が静粛性ははっきりと上なのでございました
(>_<)あっぱれ
静粛性の良し悪しにタイヤも関係してくるのはご存じの通り、
新型プジョー2008GTラインに装着されるタイヤは”ミシュラン パイロットプライマシー4”
石畳の道路で鍛えられたフランス製のハイグレードなコンフォートタイヤの事
サイズは215ー60/17
試乗前に装着タイヤのサイズを知った時、GTラインにも17インチの60扁平とは控えめなサイズにしたもんだ…そのように思いました、
しかしクルマを走らせてその理由が分かりました、18インチを採用しなかったのはルックスよりもテイストの方を優先したんだという事、こういう所にプジョーらしさを感じます
('ω') んだな
エンジンは1200cc3気筒ターボのピュアテックエンジン
1200cc3気筒ガソリンターボのピュアテックエンジンは、マイカー選びの際に試乗した事のあるプジョー308(HB)/6ATで経験済み、
新型プジョー2008GTラインに乗っての感想は、
大人っぽくなった?
これはこのクルマの遮音性が高い事もそうだけど、低速トルクの太くなったパワーユニットに8ATを組み合わせたという理由で説明がつきます
時速50Km程度で走行している分には前述の通り8ATが積極的に高いギアを選択、自ずとエンジンも低い回転域で仕事をする事になるのでエンジンの存在感は控えめ、ATなのでパワートレーンからのノイズもありません、
しかし一度(ひとたび)アクセルを踏み込めばエンジンはレスポンシブに反応し軽やかにエンジンの回転が上昇
広い道路に出たのでエンジンの体力を少しだけ試してみる事に…
停車した所から安全を確認した上で××kmまでアクセルを踏み込みます!
「ブオォォーーーン!!」
130㎰、230Nmのガソリンターボエンジン搭載のクルマ…退屈な走りをする訳ありません!十分速いです!
レースにでも出場しない限り2名乗車であればパワー面で大きな不満など出ないでしょう
実際にタイムを計測したら0-100㎞/hで8秒半ば~9秒といった所でしょうか…
マイカーであるプジョー308sw(1500㏄クリーンディーゼルターボ搭載)より息が長い分、加速力があるように感じました
このパワートレーンの面白い所はフル加速でのシフトアップの際、クルマを「グっ」と前に押し出していく所、これってマニュアルミッション車のそれに似た感覚!
ダイレクト感の強い8ATが良い仕事してます
(^^)
シャシー性能はどんなもんでしょう
新型プジョー2008GTラインもプジョー308sw同様直進性が抜群に良い!
これは欧州車全般にいえる事かと思いますけど、真っ直ぐはひたすら真っ直ぐ、直進時に修正舵など必要なし、そう語りかけてくるよう
ピッチングもよく抑えられているので新型プジョー2008のハンドルを握った方の多くは洗練されたクルマだと感じる筈です
ステアリングは切り始めの操作感は軽く一定のアングルからやや重くなるような仕様でしょうかね、切り足す際に少しフリクションのようなものを感じました、プジョー308swは終始ステアリングフィールが一定、電動パワステの仕様が308swと違うのかもしれません
サスペンションに関してもプジョー308swと違い時速40km程度まではハーシュネスが目立ちます、これは路面からの「コツ、コツ」の事、全高は1550mmとSUVとしては低い新型2008GTラインですけど、重心はそれなりに高い所にあるのでスタビリティとのトレードオフでサスペンションを引き締めているのでしょう、コンパクトSUVのトレンドもスポーティがキーワード、いわゆる猫足ではないけどこれは方向性の問題という事で…
60kmが制限速度の道路に来ると乗り心地にフラット感が出て滑走するように走行、走行距離500kmの新車、速度が増すとサスペンションもしっかりと動いてきます、
古の時代から10年、20年は国産車より先を行ってると言われる欧州車の足回り、新型プジョー2008にもそれを感じる事が出来ます
ハンドリングは50km程度の速度からやや強引に舵角を与えても平穏、フットワークが軽くクルマの向きが変わるのが早い、
外側のサスペンションが沈む前にヨーが立ち上がるので曲げる動作に無駄な動きがない、正確なハンドリングを楽しめる仕上がりになっています、これを表現すると、”降りたくなくなるクルマ”
”GTライン”、そう誇示するようにこのクルマはGT(グランドツーリング)カー、
ハイウェイにワインディングにと力強く駆け抜けていくさまが想像できます、
リアシートを倒せば大きな荷物の積載だって可能…
ヨーロッパの人達は沢山の荷物をクルマに積み込んでバカンスに出掛ける…
その様なシーンを多くの映画で観た事がありますけど、新型プジョー2008に乗ればその様な背景がみえてきます
↓新型2008のラゲッジルーム、リアシートのバックレストは6:4の分割可倒式
↓バックレストを倒せばフラットな床面が出現
チョットここは…って感じたところ
運転席のシート、あれれっ?
マイカーであるプジョー308swの中で一番のお気に入りがドライバーズシート、
多くの方の評価でもプジョーのシートは評判良いのです
それを元に新型プジョー2008GTラインの運転席シートを評価すると、
座面が固い!
それとBセグメントのクルマの場合、ランバーサポート機能が省かれる場合が殆どですけど、新型プジョー2008もこの例に漏れずランバーサポートが付きません…そのせいかバックレストもしっくりきませんねぇ…
(;´・ω・)
シート関係の話が続きますけど、ヘッドレストの前傾角度がきついのもマイナス
下の画像で分かりますかね?
これは事故に遭った際のむち打ち対策なのでしょうけど、はっきり言って不快、
(308swはヘッドレストは角度の問題なし)
下の画像をご覧ください、見ての通りサイドシルがやけに高位置にあります
これは剛性を高める為の構造的問題なのでしょうけど、ルーフもそれ程高い位置にないので開口部全体が狭く乗り降りに慣れが必要です、トナラーに寄せられると体の固いおっさんには乗り降りがちょっと大変かも(苦笑)
タイトスカートやミニスカートの女子も要注意!
リアゲートを閉める際の取っ手ってあります?
まとめ
店長から「20分くらい好きに乗ってきてください!」
と見送られ出発した試乗ドライブ、でも実際は1時間近く乗り回していました( ゚Д゚)あわわ
それでも戻れば女性スタッフの方がいつものステキな笑顔で出迎えてくれます
(^^; 遅くなってスミマセンです、はい
1時間があっと言う間のドライブ、はっきり言って降りたくなくなるクルマですw
ヴェゼルハイブリッドZの元オーナーであるREIWAにとってコンパクトSUVは勝手知ったるところ、しかし新型プジョー2008GTラインに乗るとクルマの大きさ以上の貫禄を感じます
ヒエラルキーを無視した作りに思えるからかラインナップの中の一車種というより、BMW MINIと同様 独立した一つの完成したクルマ…そのような印象を受けました
新型プジョー2008を積極的に選ぶ方というのは、他人の勧めで特定のクルマに興味を持ったり ましてや購入するといった事はしないと思います、それは自分を表現するアイテムでありファッション、自らが選んで手に入れたモノに価値が宿るという事を理解している人が選ぶクルマ…
長々と試乗後の感想を述べてきましたけど、そんな訳ですので新型プジョー2008を勧めるような事はしません、迷っている方の背中も押しません
(笑)
このブログを読んで更に”新型プジョー2008”へ興味を持った方は是非この機会にプジョーディーラーまで足を運んでご自身の運転で確かめてみてください、ただその場合一つ注意する事があります、それはREIWAがプジョー308swでそうであったように1発でハートを撃ち抜かれてしまうかもしれないという事…どうぞご注意を!
それでは今回はこれにて失敬
本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました
('ω')ノ